社員2名のメロンパン移動販売の会社売却の事例

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会社売却というと、中堅以上の会社が対象というイメージがあるかもしれませんが、決してそんなことはありません。このケースは、社員2名、メロンパンを移動販売している小さな会社の事例になります。

【背景】メロンパンブームが終わり、売上げが減少…

会社データ ・年商約5000万円
・社員2名、パート数名
・業種はメロンパンの移動販売
・社長が25歳のときに起業、設立5年

オフィス街などで、お昼時になると小さなワゴン車でお弁当を売っているのを見かけたことはありませんか?こちらの会社もまさにそれです。ただし、ワゴン車を改造して移動店舗で販売をしているのはお弁当ではなくメロンパンになります。

社長はそれまで勤めていた会社を辞めて、一念発起してメロンパンを移動販売する会社をつくりました。自己資金で足りない分は、銀行から借入れてワゴン車を改造、自分でハンドルを握って人が集まるところへ出向いてメロンパンを売っていました。

立ち上げ当時はメロンパン・ブームといったこともあり、ワゴン車1台で1日50万円もの売上げがあったこともありました。ところが、ブーム終焉とともに売上げは下降。ワゴン車1台あたりの売上げは最盛期の半分以下まで落ち込んでしまいました。

この会社が相談に来たとき、すでに資金繰りに窮した状態になっていました。理由は過剰投資。ワゴン車、オーブン、冷凍倉庫など、ブーム時に「これはいける!」と強気で増やした設備が、その後の売上げ減少で大きな負担に。赤字に転落して、金融機関への返済も重くのしかかってきたのです。

悪いことは重なるもので、その状況を徹底的にしたのが、その年のお正月でした。減り続ける売上げを一気に回復しようと、初詣客を狙い、ありったけの仕入れ資金を投入してメロンパンを製造。それを神社の前で売る計画を立てました。ところが、大みそかにまさかの大雪と、予想外の出来事が起こりました。

初詣客の出足が鈍ったうえに、ワゴン車が雪で立ち往生してしまい、現地に到着する時間が大幅に遅れ、売上げ計画が大きく狂ってしまったのです。

このような背景から、会社売却を決意したものの、すでにメロンパンブームは終わっています。このメロンパンの移動販売会社を買収してメリットのある会社はあるのか?それが問題でした。

【磨き上げ】すでに商圏や一定の顧客を持っていることが強みに

スーパーなら食品も扱っているし、メロンパン販売と組み合わせることで、もしかしたらシナジー効果が期待できるかもしれないと考え、数件のスーパーを経営しているAさんに相談に行きました。

「事業はわかるけど、メロンパンにそれほどのニーズはないし…」真剣に話は聞いてくれたものの、このような回答でしたが、数日後にAさんからある総菜屋さんの社長を紹介されました。

メロンパンに惣菜?と最初に聞いたときは、どうにもピンとこなかったのですが、実はこれがピッタリの相性だったのです。総菜屋さんには、弁当もあれば、中華まんのような商品もあります。メロンパンという単品の販売では顧客が限定されてしまいますが、取扱商品の幅を広げることで売上げを伸ばすことが期待できます。

【M&A成立】メロンパンと惣菜で商圏が広がり、売上げも順調に増加

結果的には、この総菜屋さんが出資をして、発行済み株式の過半数を獲得する形で会社売却が成立しました。

このメロンパンの移動販売会社が評価されたのは、すでに「路上販売の商圏を獲得している」ことでした。新規参入となると、お客様を獲得できるか?といったリスクがありますが、この場合、すでに一定の顧客がついているわけですから、リスクを負うことはありません。また、若干30歳の社長をはじめ、従業員の販売力や体力、熱意なども評価されました。

評価されたポイント
商圏・・・「路上販売」という商圏を持っている
顧客・・・すでに一定の顧客がついている
人材・・・若く、販売力や体力、熱意がある

M&A田中

実際、メロンパンのほかに、弁当や総菜など、バラエティに富んだ品ぞろえのワゴン車は、オフィス街を中心に人気を呼び、たちまち商圏が広がりました。そして、当初の期待どおり、売上げもどんどん順調に伸びていきました。

このメロンパンの移動販売会社のケースは、どんな規模であっても、会社売却のチャンスがあることを示す好例といえます。

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