【会社売却の事例】売上3000万円の小さなだんご屋さんの場合

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M&A田中

誰でも1日学んだだけでだんごが作れてしまうという商品に独自性がない小さなだんご屋さんが会社売却できた事例になります。売却のポイントは当初は弱点だと思われた「誰でも作れる」という部分でした。

会社売却データ:2店舗展開の小さなだんご屋さん

とある地方で10年続く、2店舗展開しているだんご屋さんのケースになります。

口に入れるとふわふわとした食感のだんごが地元で評判となり、店舗以外でも、地元の百貨店や、東京や大阪で開かれる和菓子フェアなどの催事にも呼ばれるなど、経営も安定していました。

会社売却データ ・売上げ:3000万円
・営業利益:100万円
・田舎で2店舗展開
・借入れ:5000万円

【背景】海外移住のために会社売却を決意

店舗での販売のほかにも、百貨店の催事などにも呼ばれるようになり、苦境を乗り切り、ようやく成長の可能性を見出しはじめたとき、オーナー社長の家庭の事情により海外に移住することに。

できることなら、海外から会社の成長を見守りたいとのことで、事業を継続してくれる人に会社を売却することにしました。

しかし、会社売却には懸念材料がありました。それは、誰でもたった1日でだんごが作れるようになってしまうという、商品の製造ノウハウに独自性がないことでした。はたして、こういった場合でも会社を売却することは可能なのでしょうか。

【磨き上げ】なぜ誰でも1日でだんごを作ることができるのか?

買い手会社を探すプロセスに入る前に、会社の「磨き上げ」を実行します。磨き上げは、会社の弱点や強みを探す作業などを行いますが、今回のケースでは「どうして誰でもたった1日でだんごを作ることができるのか」という点に着目しました。

会社の磨き上げについては以下の記事で詳しく紹介しているので参考にしてください。



オーナー社長にヒアリングを重ねた結果、だんごが誰でも簡単に作ることができるのには以下のような理由がありました。

創業当初は、昔気質の職人にだんごの作り方やあんの配合を全て任せていましたが、些細なことで揉めたことが原因で職人が会社を離れることになりました。ただ、幸い退職までの期間に職人から技術を学ぶことができました。

職人から学んだ技術を残すために、外部の業者と連携して、だんごの皮とあんを独自レシピに落とし込むことで、職人がいなくてもおいしいだんごが誰でも作れるような単純作業に変えることで、誰でも簡単においしいだんごを作ることができるようになることがわかりました。

磨き上げで会社の強みを発見
だんごの皮とあんを独自レシピのOEM製造をすることで、誰でもおいしいだんごを作ることができる。

【M&A成立】誰でも作ることができるから、海外展開の可能性も

会社の売却は、インターネット通販や、アジア各国でレストランのFC展開を手掛けている複合企業クループに決まりました。

だんご屋さんが評価されたのは「誰でも簡単にだんごが作れる」という点でした。

誰でも作れるという部分だけ聞くと、独自性がなく、誰でも簡単に真似ができるとネガティブに捉えられてしまいますが、逆に考えると、「誰でも作れる=どこにでも出店できる」ことを意味します。つまり、加速度的に成長する可能性を秘めているということでもあります。

買い手側は、だんごを作るための特別な人材教育もなく、商品力さえ維持できれば、日本国内はもとより、海外で外国人の従業員にも容易にだんごを作ることができるため、海外展開の可能性もある事業だと評価をしたのでした。

買い手会社の評価ポイント
 仕入れから生産工程まですべてが機能的に確立され、だれでも作ることができる
 だれでもできる → どこにでも出店できる
 海外かで外国人の従業員も用意に再現できる → 世界進出の可能性

M&A田中

いかがでしょうか。規模が小さく、商品に独自性がないと思っていても、考え方を変えると実は「会社の強み」になったという事例になります。

規模が小さく、商品に独自性がないと思っていても、会社には隠れた強みがあるはずです。その強みは、会社や社長にとってはあまりにも当たり前すぎて気づかないだけかもしれません。

どのような仕事でも、継続するには必然があります。会社の磨き上げを実行してみて、自社の独自性を見直してみてはいかがでしょうか。

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