赤字のレンタカー会社の会社売却の事例

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売上20億円、営業損失5000万円、慢性的な赤字体質に陥っていた格安レンタカー会社の会社売却の事例になります。

会社を売却後は買手企業の事業基盤を活用してすぐに黒字化が実現しました。

【背景】慢性的な赤字体質に社長の健康不安も

会社データ ・売上げ:20億円
・営業損失:5000万円
・繁盛期と閑散期のブレが大きく慢性的な赤字経営

こちらのレンタカー会社は、ある観光地で旅行業や飲食業などを広く手掛ける企業グループの一つでした。

地域の特性で繁盛期と閑散期のブレが激しく、繁盛期に耐えうる車両を抱えなければいけないため慢性的な赤字体質になっていました。

またこの地域ではレンタカーの過当競争地域であるため、閑散期には1泊2日で3000円~5000円という格安料金が当たり前のほか、さらに免許取り立ての未熟練運転者、ペーパードライバーに近い人なども気軽にかりていくため事故率が非常に高く、海に囲まれた地域のため塩害によって車両が傷みやすいという地域特性がありました。

約2000台のレンタカーは買取り契約ではなくリースなので、車両価格にして数十億円のリース契約が組まれていました。大幅な赤字が続けばリース料の支払いにも不安が生じるような状況であり、レンタカー事業を売却することになりました。

【磨き上げ】赤字の原因はなにか?

当社では会社売却のプロセスに入るまえに会社の磨き上げを行いますが、磨き上げとは、M&Aの阻害要因はないか、会社の見えない価値はないか、といったことを調査する作業になります。

会社の詳細な調査を行った結果、売上げそのものは伸びていました。

赤字になっている原因を調べていくと以下の2点が赤字の要因になっていました。

閑散期の稼働率を意識しすぎて、過剰な安売り攻勢を仕掛けすぎていた
車両の仕入れ価格交渉が甘くなっていた

売上は伸びているので、車両の仕入れ価格を抑えることができれば、慢性的な赤字経営を黒字化できる可能性がありました。

【M&A成立】仕入れ原価が大幅に削減、すぐに黒字化に

最終的にはレンタカー会社の売却先は自動車ディーラー会社に決まりました。

実質債務超過の赤字でしたが、買手企業は債務の引き受け、株式の対価として相当の金額を支払うことで合意をしました。

M&A成立後は、買手企業の自動車ディーラーの購買力が大きく寄与し、購入車両の単価が大幅に下がったことで売却後の最初の決算期から黒字化、現在ではインバウンド需要が後押して、毎年のように最高益を更新するまでになりました。

赤字だからといって会社売却をあきらめることは早計です。買手企業によってはシナジーが生まれたり、事業基盤を活用したいと考える会社はゼロではありません。

赤字事業だけど売上げは伸びていて、従業員も明るく元気
赤字の原因は、車両のリース代
買い手会社の購買力で仕入れ原価が大幅に削減、すぐに黒字化

営業利益が赤字だったとしても金銭的なメリットが出れば会社売却は可能です。

会社を売却することによって、赤字会社単体では解決できない問題も買手企業の経営資源が加わることで、いっきに競争原理が変わることもあります。

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