【会社売却の事例】 慢性的な赤字体質のレンタカー会社の場合

この記事は約 343 秒で読めます。

M&A田中

売上20億円、営業損失5000万円、慢性的な赤字体質に陥っていた格安レンタカー会社のケースになります。

【背景】慢性的な赤字体質に社長の健康不安も

このレンタカー会社は、ある観光地で旅行業や飲食業などを広く手がける企業グループの一つでした。

会社データ ・売上げ:20億円
・営業損失:5000万円
・繁盛期と閑散期のブレが大きく慢性的な赤字経営

地域の特性で、繁盛期と閑散期のブレが激しく、繁盛期に耐えうる車両を抱えなければいけないため、慢性的な赤字体質になっていました。

またこの地域では、レンタカーの過当競争地域であるため、閑散期には1泊2日で3000円~5000円という格安料金が当たり前でした。さらに、免許取り立ての未熟練運転者、ペーパードライバーに近い人なども気軽に借りていくため事故率が非常に高く、海に囲まれた地域のため塩害によって車が傷みやすいという地域特性がありました。

約2000台のレンタカーは、買い取り契約ではなくリースなので、車両価格にして数十億円のリース契約が組まれていました。大幅な赤字が続けばリース料の支払いにも不安が生じるような状況でした。

グループ全体では100億円を超える売上げを計上して成長していましたが、社長の健康不安もあり、レンタカー事業を売却することに決めました。

【磨き上げ】赤字の原因はなにか?

会社の詳細な調査を行った結果、売上げそのものは伸びていました。

赤字になっている原因を調べていくと、以下の2点が赤字の要因になっていました。

閑散期の稼働率を意識しすぎて、過剰な安売り攻勢を仕掛けすぎていた
車両の仕入れ価格交渉が甘くなっていた

今後、車両台数は増える可能性があるほか、定期的に買い替える必要も出てきます。

売上げは伸びているので、車両の仕入価格を抑えることができれば、慢性的な赤字経営を黒字化できる可能性がありました。

【M&A成立】仕入れ原価が大幅に削減、すぐに黒字化に

レンタカー会社の売却先は、自動車ディーラー会社に決まりました。実質債務超過で赤字でしたが、債務の引き受け、株式の対価として相当の金額を支払うことで合意をしました。

買い手会社の自動車ディーラーの購買力が大きく寄与し、購入車両の単価が大幅に下がったことで、売却後の最初の決算期から黒字化、現在ではインバウンド需要が後押して、毎年のように最高益を更新するまでになりました。

赤字だからといってあきらめることは早計です。買い手会社によってはシナジーが生まれたり、事業基盤を活用したいと考えたりする会社はゼロではないのです。

赤字事業だけど、売上げは伸びていて、従業員も明るく元気
赤字の原因は、車両のリース代
買い手会社の購買力で仕入れ原価が大幅に削減し、すぐに黒字化

営業利益が赤字だったとしても、金銭的なメリットが出れば会社売却の足かせにはなりません。赤字会社単体では解決できない問題も、買い手会社の経営資源が加わることで、いっきに競争原理が変わることもあります。

M&A田中

このように事業基盤を活用したいと考える買い手会社もあります。

会社売却の相談をする(無料)

「会社を高く売る方法」eBook無料ダウンロード

  • M&A会社の選び方、会社を高く売る方法、会社売却の成功事例とポイントなど、会社売却のプロセスに入る前に経営者が知っておきたいことをまとめました。お気軽にダウンロードください。
 
Verification

関連記事一覧

  • コメント ( 0 )

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。