事業承継の成功事例・失敗事例

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事業承継のタイミングやM&A会社選びを間違えると、

「思ったほど高く売れなかった」
「希望の条件で売却することができなかった」
「会社を買い叩かれてしまった」

このように、失敗したり損をするケースがあります。ここでは売上げが小規模の会社や倒産寸前だった会社が事業承継で成功した事例や失敗事例についてご紹介します。

成功事例 ケース1 借入金は数千万、それでも9,000万円で売却

業種 旅行業
売上げ 1億円
収支 トントン
従業員数 5名
売却条件 売却後も65歳までは今の社長業を継続したい
希望売却金額 1億円

会社の業務内容は学生のホームステイ先の斡旋になります。海外のホームステイ先を多数ネットワークしているのが大きな特徴ですが、従業員5名の小さな会社になります。売上げは1億円、収支はトントン。可もなく不可もない業績で、累積も債務超過もありませんが、銀行からの借入金が数千万円ありました。社長が60歳になり、第一線での仕事がきつくなってきたので、会社売却による事業承継を検討していました。

社長は、会社の売却金額を年商と同額と単純に考えていたようですが、1億円の年商はあるものの、ほとんど儲かっていない状態だったので、希望額を叶えるのは少し難しいようにも最初は思えました。

ほとんど儲かっていないのに、9,000万で売却できた理由

ところが、会社を調べていくうちに、この会社ではきちんとメンテナンスされた何千件ものホームステイ先のリストを保有していることがわかりました。これは、決算書には記載されていない無形の企業価値になります。

買収先の大手旅行会社は、このきちんとメンテナンスされた何千件もの膨大なホームステイ先リストを利用することができ、これまでにないビジネスチャンスが生まれる可能性があると判断して、買収金額9,000万円でM&Aが成立しました。

また売却条件であった、今後5年間も社長としてとどまる等の条件も満たされ、社長は買収金額とは別に、5年にわたって毎年2,000万円の社長報酬が支払われることにもなりました。

事業承継成功のポイント

M&A会社では会社を売却する交渉に入る前に、会社を高く売却するための「磨き上げ」を実行します。

この会社の場合、会社の「磨き上げ」で、きちんとメンテナンスされた何千件ものホームステイ先のリストを保有していることを発見したことが、この会社の強みとなり、会社の価値を高めることにつながりました。このケースは、会社の「磨き上げ」で自社の強みを発見して、会社の強みが生かされる会社に売却できたことが成功のポイントになります。

会社の「磨き上げ」については、以下の記事で詳しく解説しています。会社を第三者に売却する事業承継を考えている経営者の方は、絶対に知っておくべきM&Aの知識になります。


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